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6/4 御池岳のシマリス調査

4年生が卒業研究でシマリスを対象とするということで、2024年6月4日、ゼミ生全員で御池岳のシマリス生息地に向かいました。

滋賀県東近江市と三重県いなべ市との境界に位置する御池岳では、本来生息するはずのないシマリスが見られることが知られています。本地域では外来種にあたるこのシマリスですが、その由来はよく分かっていません。今回、ゼミ(野生動物保全学研究室)の4年生が卒業研究でシマリスを対象とするということで、2024年6月4日、ゼミ生全員で御池岳のシマリス生息地に向かいました。

リス類の食痕がついたクルミ類の殻果

リス類の食痕がついたクルミ類の殻果

調査ルートの登山口はその名も「コグルミ谷登山口」です。途中、谷沿にクルミ類の高木が多くみられ、ところどころにリス類の食痕がついたクルミ類の殻果が落ちています。この谷はリス類にとって餌が豊富なことを示しています。

苔むした岩塊の上で活動するシマリス

苔むした岩塊の上で活動するシマリス

登山者が少なくなった夕方頃から、苔むした岩塊の上で活動するシマリスの姿を多数確認することができました。ほとんど人を警戒しておらず、人馴れしているようでした。飼育されていたシマリスを誰かが放したことがこの個体群の由来なのでしょうか?

シマリスの生息場所

シマリスの生息場所

シマリスが確認できた場所は、ほとんどが石灰岩から成る岩塊地でした。そのような場所は登山道沿いに点在し、それらがシマリスの生息場所になっていました。シマリスの行動を観察していると、岩の隙間にできた穴に入っていきます。そこが巣穴になっているようです。

調査にはゼミの4年生全員が参加

調査にはゼミの4年生全員が参加

今回、シマリスを卒業研究の対象とする学生は一人ですが、調査にはゼミの4年生全員が参加しました。同じゼミに所属する仲間の調査に参加することも非常に大事な学びとなります。本ゼミではできるだけ他のゼミ生の調査にも参加するように声をかけています。

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