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12/2 震災復興の町でマイクロプラスチック問題について講演

2011年3月11日に起きた東日本大震災で福島県いわき市の勿来町も地震と津波の被害に遭いました。
NPO法人勿来まちづくりサポートセンターは行政と市民の間に入り、復興活動を支えて来た組織です。復興はその後順調に進み、同センターは地域の環境問題改善に活動の方向性を変えて取り組まれています。

本年3月に同センターが募集した福島県の高校生たちが四日市大学に来て、四日市公害やマイクロプラスチック問題を学ぶという機会がありました。四日市公害と環境未来館の協力を得ました。そのご縁で、12月2日に勿来の関公園内の吹風殿で行われた地球環境シンポジウムにご招待いただき、私(千葉)がマイクロプラスチック問題に関する講演を行い、パネルディスカッションにパネラーとして参加しました。

勿来町は稲作が盛んで、徐放性肥料のプラスチック被覆の問題に強い関心をお持ちでした。
プラスチック被覆を海に流さないようにしたいが、水田の排水口にネットを被せる方法だと、藁などのゴミが詰まり、その除去に手間が掛かり過ぎる。用水路にネットを置く方法もあるが、周辺の農家との調整が必要で、それも簡単ではない。などの意見も出されました。

講演には地域の方々や、ボランティア活動で勿来に来ていた芝浦工業大学の学生の皆さんにご参加いただきました。
復興の時から参加してきた芝浦工業大学や筑波大学の学生の皆さんは、今も定期的に勿来に来て、ボランティアとして地域のイベントに協力しているとのことです。今回は芝浦工大の土木工学や環境システム工学の学生の皆さんが中心でしたが、話を伺ったところ、授業では学べない現実の地域問題に触れられる機会だと考えているようでした。震災から既に12年が経過し、学生の皆さんも震災当時の事を知らない新しい人達に代替わりしています。先輩たちの意志を受け継いで後輩たちが活動を続ける姿を、大変素晴らしいと感じました。

シンポジウムは無事に終了し、パネルディスカッションでは有意義な議論を行うことが出来ました。その後に行われた懇親会では、地域の方々や学生の皆さんの熱い思いに触れることが出来ました。

勿来まちづくりサポートセンターと今回のシンポジウム関係者の皆様には大変お世話になりました。深く感謝申し上げます。

勿来関公園内にある吹風殿(すいふうでん)。ここでシンポジウムが行われた。

シンポジウムが始まったところ。司会は勿来まちづくりサポートセンターの正木里奈様。

シンポジウム参加者の皆様。吹風殿は内部も厳かな雰囲気だった。

パネラ―の皆様と記念撮影。左から、福島工業高等専門学校 三浦拓也様、千葉、勿来まちづくりサポートセンター 舘敬様、アクアマリンふくしま 岩田雅光様

(環境科学専攻 千葉 賢)

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