11/10 岐阜市立長良西小学校の吉崎海岸清掃活動に協力
環境情報学部の千葉研究室は、SDGs教育に取り組む岐阜市立長良西小学校と交流を続けています。
昨年度は地元の楠小学校と合同で吉崎海岸の清掃活動を行いましたが、今年度は単独で11月10日に実施しました。生憎の雨模様のために海岸での活動は諦め、楠交流会館で活動しました
早朝に岐阜市を大型バス3台で出発した長良西小5年生100余名は、10時半に楠交流会館に到着し、早速、開会式となりました。
小学生代表の挨拶の後に、私(千葉)と四日市ウミガメ保存会の下田代表が挨拶し、続いて、千葉研究室の4年生2名(大野田君、宝亀君)と3年生1名(鈴木君)が、吉崎海岸で見つかるマイクロプラスチックについて説明しました。
その後、子供達はグループに分かれて、海洋プラスチックゴミを減らす方法について、各自が準備した資料を用いて発表しました。
「総合」の授業で学んだ内容に自分で調べたことを加えて、多様な観点からのアイデアが話されました。海洋ごみ問題を「知ることや知らせること」の大切さ、身近な地域の事柄からゴミ問題を考えると良い事など、大人顔負けの議論も行われました。
その間、学生や大人たちがグループの会議の様子を見て回りましたが、「海岸で集めた流木をどのように処理しているのか」など、難しい質問もぶつけられ、学生たちが答えに窮する場面もありました。
その後、四日市ウミガメ保存会に用意していただいた漂着プラスチックゴミや貝殻やシーグラスなどの漂着物資材を用いて、子供達はアップサイクルアート制作に取り組みました。
約30分間という短い作業時間でありましたが、子供達は熱心に取り組み、立派で楽しい作品を作りました。
マイクロプラスチック拾い大会では、コンテナに詰められた吉崎海岸の砂からマイクロプラスチックを拾いました。
3つの小さなコンテナでしたが、実際に海岸で拾う雰囲気を味わえたと思います。拾う個数を6グループ対抗で争ったので、子供達は一所懸命に取り組みました。事前にマイクロプラスチックについて勉強して来ていたので、ほとんど迷うことなく、どんどん拾い上げていました。
アップサイクルアート制作とマイクロプラスチック拾い大会の最優秀グループには、私(千葉)から表彰状を贈呈しました。
長良西小学校の皆さん、そして先生方、大変お疲れ様でした。
内陸部の岐阜市で海洋ゴミ問題に着目して教育を行うことは、大変ユニークで日本社会のモデルとなるものだと思います。今後も、ご尽力をいただければ幸いです。
四日市ウミガメ保存会と楠地区まちづくり検討委員会の皆様にも大変お世話になりました。
この紙面を借りて感謝申し上げます。
この模様は岐阜放送の取材を受けました。
「海と日本プロジェクトin岐阜県」の番組で取り上げられる予定です。
(環境科学専攻 千葉 賢)